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(2)空海

○○大師というのは天皇（朝廷）から高名な僧侶におくられる名前で、ほとんどは亡くなった後におくられます。伝教大師最澄、承陽大師道元など大師を送られている僧侶は、ほかにもたくさんいます。しかし中でもとびぬけて有名な空海は、弘法大師の名前で知られ、全国を行脚し苦しむ人々を救済した事から「お大師さん」の名前でも、各地にその伝説が残る等、生誕から1000年以上経った現在でも全国で親しまれています。その有名さから「大師は弘法に奪われ、太閤は秀吉に奪わる」とまでいわれています。
また「弘法も筆の誤り」の語源になる程の書家としても有名で、唐(現在の中国)に渡る際に船が難破、何とか辿り着いた先で役人に密入国を疑われましたが、空海の書を見た役人が「こんな立派な書を書く者が密入国者であるはずが無い。」と許してしまった、というのは有名なエピソードです。

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