お知らせ
2019年01月24日コラム
お墓のお供えもの「お花」
お墓のお供え物は何がいるの?なぜ、供えるの?
お墓にお供えしているものは皆さんなら何が思いつきますか?
普段当たり前にしていることでも、一度立ち止まって考えるのも面白いかもしれません。
一番印象の強い「お花」
御仏壇や、お墓にお供えするもので一番に思いつくのはやはり「お花」ではないでしょうか。仏花ともいわれ、なるべく綺麗な状態で保ちたいものです。仏教経典にもお花の表現はより多くみられますし、仏像の足元を見てみますとほぼ必ず「蓮華」台の上に仏様がいらっしゃいます。
蓮華は「清いもの・浄いもの」として表れています。蓮は泥の中に根をはり、そこから美しい花を咲かせます。泥の中というのは「汚いもの」という表現として扱われ蓮の花が「清いもの」としてあらわされています。
「蓮の花」は「浄土」「彼岸」をあらわして、仏様のいる世界を表現しています。
「泥の中」は「穢土」「此岸」をあらわして、私たちのいる世界を表現しています。
ですからお墓に蓮華を彫り込むのは、お墓自体が清い世界だという事をあらわしているのです。
最近はお墓にいろいろなお花を彫刻される方が増えてきました。「さくら」「ゆり」「ばら」など皆さんいろいろな思いを込めてお墓に彫刻します。亡くなったお母さんが好きだったもの、お父さんが育てていたものなど、理由は様々です。共通するものは、想いが込められているという事です。その想いという事が、一番お墓に大切なことではないでしょうか。