お知らせ
お墓に感情移入
お墓って、何をするところなんでしょう。
個人を想うところ、家族の集まるところ、友人が来るところ。
もちろん一つの意味だけではないですが、どんな意味があるのでしょう。
新聞記事
5月19日日本経済新聞「くらし物語」に、こんな記事が載っていました
久しぶりに墓地を訪れ、墓石の多様さに驚いた。縦型や横型もあれば、「絆」「愛」など文字が刻まれたモダンな墓もある。墓石にどんな変化が起きているのか。
という標題でした。記事の内容としては「洋型が昔に比べて増えてます。2015年には新規の建立が和型よりも洋型・デザイン墓のが多くなりました」というものです。
要因の一つとしては地震などがあり、需要が高まっていることも要因の一つと書いてあります。
「生きていた証を残す」
洋型が増えている要因の一つとして、従来の発想にとらわれない建て方として、デザイン墓が記載されています。故郷を再現したり、個人を思い浮かべるデザインであったりと、自由な発想でお墓が建てられている点にも注目しています。
「ここに来れば故郷を思い出すことができる」そんな言葉はお墓ならではなのかもしれません。
感情移入しやすく
X JAPAN「hide」さんのお墓も記事に記載されています。墓石にhideの文字・ギターのレリーフと歌詞があることに注目しています。記事の結末は「墓は残された家族や、故人に想いを寄せる人のためにあることを改めて感じた。その人を偲ばせる形状であるほど、感情移入しやすくなるのも確か。個性的な墓もいいなと思いながら、墓前に手を合わせた。」と結んでいます。
和型ではできない?
新聞記事には「だから洋型が増えている」とあります。では和型はできないの?実はそんなことはありません。和型でもメモリアルプレート想こころで故郷の風景を残されている方もあります。故郷の風景を残したい、子供たちに伝えたい。そんな声にお応えさせていただく為に、「想こころ」作り上げました。実際に設置していただいた方自身にも非常に喜んでいただいておりますが、長い目で見ていただいて、お子様たちやお孫様たちにもきっと喜んでいただけると信じております。
直接ではない間接的なやさしさ
お墓の形にイメージを投影する、メモリアルプレートに刻むなどお墓の特徴は、若干間接的に表現されることです。私自身もよくお施主様に「あまり直接故人様を思い浮かべるものではなく、イメージしていただけるものはいかがでしょう」とご提案させていただくことが多いです。「感謝」「笑顔」などもご家族様をイメージしつつ、少し「イメージ」させるものです。
生まれる対話
直接ではなく「イメージ」できるものは、「対話」を生み出すものです。なんとなくなぜ「絆」ってかいたのかな?あの人の事だからみんなに対してだろうな、あの人らしいな。「笑顔」ってまさにあの人のことだね。いつも笑顔だったもんね。そんな会話を皆さんでしていただいてもいいし、故人様とお墓で対話していただけるとより私共もうれしく思います。
ふれるおもい
お墓独特の行為として、お墓に「ふれる」ことがあります。なんとなく「また来るね」と言いながらお墓にさわる。お掃除しながら、「あんまり来れなくてごめんね」なんて思いを抱いたことはありませんか?きっとこれがお墓の重要な意味なんでしょうね。
まとめ
お墓の役目ってまだまだいろいろあると思います。でも、柔らかく思いをよせることができる、きっと「なんとなく」って人にとって大事なことなんでしょうね。
なんとなく「触れる」
なんとなく「対話する」
なんとなく「集まる」
そんな柔らかさがお墓のいいところではないでしょうか。
山田