神道の形での建墓例です。
名古屋の神道墓の多くは棹石が長く段数が少ないことが特徴です。
頭がとがっており、外部からは見えませんが台石に突き刺さっていることも特徴と言えます。
これは棹石を支えるための物理的な強度の問題が大きな理由ですが、頭がとがり台石に刺さっているのは、逆鉾（さかほこ）を表しているためという人もいます。
仏教と違い線香は用いないので線香立はありません。（一部除く）また装飾自体もシンプルになることが多いのも名古屋式の特徴です。
石塔正面は「○○家之墓」「○○家奥津城」「○○家奥都城」などが刻まれます。
石塔は大島を使用しており、年月をかけて青味が深くなっていく姿が美しく、職人たちに今も昔も変わらず愛されています。